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(社)千葉県農業協会

酪農

牛乳の画像

 千葉県は酪農発祥の地と言われているのをご存知でしょうか?

 時をさかのぼること1728年(享保13年)、8代将軍徳川吉宗が当時の安房の国嶺岡(現在の千葉県南房総市)にインド産の白牛3頭を輸入し、放牧したのが始まりといわれております。

 牛乳は、タンパク質、カルシウム、脂肪などの栄養素が豊富に含まれている飲み物で、当時の将軍も牛乳を加工した食物を食していたのです。

 以来、千葉県ではこうした伝統と首都圏という大消費地に隣接しているという恵まれた立地条件により、全国第4位(平成18年)の生乳生産量を誇っています。


『思い立ったらすぐ行動』

有限会社えむ・ふぁーむ 師岡實さん

◇今現在、出荷しているもの、どこに出荷されるか

師岡實さんの画像 有限会社えむ・ふぁーむ
代表取締役 師岡實さん

 八街市の広大な自然の中、有限会社えむ・ふぁーむ、代表取締役の師岡實さんにお話を伺いました。

 従業員は全部で6人、全員で乳牛の世話から飼料の材料の収穫などをこなしています。

 搾られた牛乳は、千葉北部酪農農業協同組合に出荷され、八千代牛乳や、カフェオレやヨーグルトなどの加工品として、千葉県、東京都の生協や学校などに配達されています。

 牛乳は、様々な要因によって、味が変わってしまいます。

 そこで、えむ・ふぁーむでは次のような工夫をしています。


◇美味しい牛乳を作るための工夫

飼料収穫中の画像 収穫中のトウモロコシ畑

・飼料

 えむ・ふぁーむでは、極力自分たちで、飼料となる作物を栽培しています。栽培しているのは、牧草とトウモロコシです。これらを混ぜて、発酵させた物を飼料としています。エサは牛の体調を良く観察して与えなければなりません。粗飼料と濃厚飼料をその時の牛の体調にあった配合で与えます。


 これが牛乳の味を決める要因の一つです。


レッドキウイの画像 牛舎横に育つレッドキウイ

・ストレス

 狭いところで身動きが取れなかったり、体温調節を発汗でできないため、乳牛にストレスが加わってしまいます。このストレスにより、乳牛の乳成分と乳量に影響が出ます。

 そこで、えむ・ふぁ?むでは、多少自由に動ける牛舎を使用したり、試験段階ですが、キウイフルーツを牛舎横に植え、その蔓で牛舎に差す太陽光を遮ろうとしています。キウイフルーツは、まだ太陽光を遮るほどに育っていませんが、将来的には少しでも乳牛が過ごし易い環境を作ってくれる事でしょう。

 また、日よけのキウイは別の事にも利用しようとしています。



◇将来的には観光牧場に…

牛の画像 牛の乳搾りなども体験できるようになるそうです。

 師岡さんは、農家と消費者が直接触れ合える場を作るために、現在の牧場を将来「観光牧場」にしようと考えております。

 先程のキウイも、実はこの「観光牧場」で販売する予定なのです。

 ほかにも現在育てているものとして、アスパラガスや烏骨鶏があります。烏骨鶏の卵を利用したバターやチーズ、アイスクリームなどの加工品も販売する予定です。

 さらには、こうした農産物等の販売だけではなく、老人ホームや都会の子供たちに土に触れてもらう機会を作るための、サツマイモ掘り体験なども計画しております。


 今はまだ計画段階のものもございますが、師岡さんの温かい人柄ならではの「観光牧場」になりそうな予感がいたします。

 オープンする日が待ち遠しいですね。


◇取材を終え…

 今回の取材で、師岡さんの行動力には驚かされました。

 前日に知人と会話していてサツマイモを作ろうと考え、電話で別の知人に耕耘機を貸してくれるよう説得し、翌日にはもう苗を植えたという逸話もあります。

 考えた事をすぐに行動に移す事は簡単ではありません。

 師岡さんは、これからも行動力を武器に、えむ・ふぁーむを観光牧場へ発展させていくのだろうと思いました。

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『牛乳の本来の風味を消費者へお届けする努力』

有限会社 平山牧場(銚子市)

牛の画像1 平山さんの画像1

 乳牛はホルスタイン種を導入しています。2000坪の土地に成牛を300頭飼育し、年間1頭当り8000リットルを搾乳します。

 平山牧場で搾乳された生乳は、八千代牛乳ブランドとしてスーパーや生活協同組合などを通じて消費者のみなさまへ届けられています。

 八千代牛乳ブランドで販売されている牛乳の約20%に該当する生乳をこの平山牧場は供給しており、ブランドに与える影響もその分重く、最新の衛生管理を心がけています。

平山さんの牛乳へのこだわり

平山さんの画像2 代表取締役 平山 晃 さん

 空気に触れることを極限まで減らす

 搾乳された生乳は、新鮮さを保持するために専用の冷却タンクへ蓄積します。

 そのタンクに生乳を送る際にも、極力酸素に触れないように、特殊な配管を施した装置を使用しています。(※酸素に触れると牛乳の風味が落ちてしまいます。)


うしの画像2

 牛をのびのびと育てています

 暑い夏の時期は、冷却扇だけでなく冷水(3℃)をミスト状に噴霧し、牛を冷やしています。

 また、一般的な牧場に比べ、牛舎内の牛の頭数を少なくし、のびのびと飼養することで牛にストレスを与えないよう配慮しています。


子供たちが飲む牛乳をつくるということ

 平山牧場の近くには小学校があります。その小学校の児童はもちろん、遠方の小学校からも多くの児童が農場の見学に訪れます。

子供たちからのお便り

 訪問した小学生からは、平山さん宛てのお礼の手紙がたくさん届いていました。

 その手紙を読む度に、「子供たちへ安心できるものを提供することの大切さを痛感しています。」と平山さんは語っていました。品質管理を徹底的に追及する平山さんの哲学を垣間見た気がしました。


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